先週に続き、今週もボラ日。
入院受付から、病棟に案内するまでの数分間だけ、患者さんや家族の人と
一緒にいるわけなんだけど。
手続きが済んで、担当の職員さんから「お願いします」と言われ、
書類をもらったところで、患者さん(や家族の人)に
「それではご案内しますね」などと言うんだけど、
その一言を言った後の一瞬に、患者さんからの、色んなエネルギー(みたいなもん)を
非常に強く感じる。
「この人、入院するのに、すごく明るい感じだなー」とか
「この人、すごく不機嫌だ」とか、色々。
別に、会話をしたわけでもなく、明らかに顔に出ているわけでもないけど
何か感じてしまう。もちろん、感じたからといってもそれを感じていない風に(笑)
接するし、色んな人がいるわけだから、色んな感情があるのも当然だし、
不安を覚えるのも当然。
私と同じエプロンをつけた、(前に書いた)謎の男性ボラさんに連れられてきた、
車椅子に乗った60代後半くらいの女性が、病棟に着くまで
「ホントにごめんね」(車椅子を押してもらったり荷物を持ってもらったりすることに対して)
と何度も何度も言うので、その度に
「いいんですよーー(私はそれをやりたくてやってるし←これは言わないけど)」
「最近歩くのも辛くてね、迷惑かけちゃって本当にごめんね」
「いいんですよーー」
その会話の繰り返し。
迷惑・・・迷惑かな?できないときは頼んじゃっていいんですよー、、、、って
自分にも言ったりして。。。そして思った、もし私が車椅子を誰かに押してもらうときには
「ありがとうね」って言おうかな、と。
(別にごめんね、と謝ることはよくない、って言ってるわけじゃないから)
病棟から帰るためにエレベーターを待っていると
同じく待っていたおばあさん(入院している家族に会いにきたらしい)に
「なかなか来ないねぇ」
「ホントですねぇ」
「最近、どうも待てなくてねぇ、今日もバス停の直前で、バスが行っちゃってねぇ」
「待っている間って、長いですよねぇ」
などと、どうでもいい会話をエレベーターを降りるまで繰り返していた。
他愛無い会話・・・そのあと、緩和ケア病棟に行ったあと、思った。
他の病棟とは少しつくりを変えてあるけど、見た目やっぱいかにも病院、だよなぁ
閉塞感もあるし、緊張感も漂ってる(病院という雰囲気だけで)、
もちろんそういう風に感じない人もいるだろうけど(見た目で)、
私はやっぱこういうところだと、心からリラックスできるかなぁ・・・と、どうしても思えない、
病院には申し訳ないけど。
見た目というか雰囲気・・・難しいところなんだけど。
で。見た目、雰囲気も大事だけど、ふつーの日常、リラックスできる雰囲気、
そしてどうでもいい会話、家にいるみたいな。
話して、笑って、怒って、泣いて。自分だったらそういう感じの病院があったら
入りたいと思うなぁ。
そしてそういうところで最期を迎えたい、そんなことをずっと思っていた。
そんな時、そう、この前六法を買いに行ったとき、ふと目に入った一冊の本
緩和ケアでがんと共に生きる~ホスピスは「もう1つのあなたの家」~

他にも緩和ケアやホスピスの本が並んでいたけど、なぜかこれに惹かれて
買って読んでみたんだけど
この本を書いた佐藤先生の考えにすごく共感してしまって。
この先生は人をちゃんと、1人の人として見てくれる、そんな風に思った。
それは患者、家族、スタッフ、そういうの関係なしに。
病院(やホスピス)のボラに対して、肯定的に見てくれるという病院は
実は意外と少ないのではないかと思ったりする。
肯定的、というか、ちゃんとした1人のスタッフとして見てくれる、と言ったほうがいいかな。
Nsは一見、結構プライド高い人が多かったりするから、(でもそれもお付き合いしていく
うちに、その理由もわかってくるし、思っているほど付き合いづらいわけでもない、
要するに偏見なんだけど)
中々その中に入って行くのは難しい部分ってあると思うんだよね。
それに。
患者さんに冷たくあたるDrを何人も見たことあって、その度に
「医者って治せばいいのか?」ってずっと思っていた。
それが、前付き合っていた外科医の彼に言った、
「私は、性格の最悪な一流の腕のいいDrより、腕はイマイチなのかもしれないけど
人の心のわかるDrにかかりたい」
するとその彼は
「外科医は切って、治すのが仕事だ・・・」
私は今でもよく覚えてる。
「もちろん治すことも大事かもしれないけど、人(患者)をバカにするような医者には
かかりたくない」
これは、実際患者さんを怒鳴りつけているDrを見たときから、ずっと思っていた。
どこか「治してやってる」という(もちろん口では言わないけど)気持ちがあって、
もちろん自分たちは自分じゃ治せなくて、頼ってるわけなんだけど、
何か違う、ってずっと思ってた。
今、心理学とか、心のケアとか色々言われているけど、まだそういうことが
あまり言われていなかった頃の話だ。
「私は、(その外科医の彼に)切って治してあげられて、でも心も見て(向き合って)
あげられるような医師になって欲しい、あなたならなれる」
その人は、それをただ黙って聞いていた。
乳がんの彼女(友人)が、
治療は今言われてる方法しかないだろうな、と思っていたけど、
それでもセカンドオピニオン受けたいって思って、他の病院を紹介してもらった時の
話しをしてくれた。
そのDrは一言、こう言ったと。
「それで、あなたは何をしたいの?」
もう何も言う気がしなかった、と。
私はなんて返事をしたらいいのか、わからなくて、黙っていた。
この本を読みながら、過去の色んな記憶が蘇ってきた。
でも、トップに立つ人がこういう考えの病院って、すごく魅力的。
そう思って裏表紙を見たら、なんと隣のT市(一応県外だけど)
バイパスも無料になって行きやすくなり、1時間かからない。
あぁ・・・・こういう病院でボラしてみたい・・・
いつかそれを必ず実現したい。
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